チェチェン亡命政府、ホロドモールをウクライナ人へのジェノサイドと認定

チェチェン・イチケリア共和国の亡命政府は、1932〜1933年のソ連政権がウクライナにて引き起こした人為的大規模飢餓「ホロドモール」をウクライナ人に対するジェノサイドであると認定した。

チェチェン・イチケリア共和国政府代表部の公式ウェブサイトに関連決定が掲載された

決定には、「現在、ロシアがウクライナに対してまたも侵略を行う中、歴史的出来事を自らの名でもって呼ぶことが非常に重要である。(中略)チェチェン・イチケリア政府代表=イチケリアは、ウクライナにおける1932〜1933年ホロドモールを、ウクライナ民族に対するジェノサイドと認めることを採択する」と書かれている。

また、代表部は、ロシア政権は、歴史において、「友好」や「兄弟民族」との発表で隠蔽しながら、ウクライナ人を殲滅しようとしてきたとし、その殲滅の試みの一例が人為的に引き起こされたホロドモールなのだと指摘している。

発表には、「ウクライナでは、ホロドモールはソ連政府によって仕組まれたウクライナ人へのジェノサイドだと受け止められている。チェチェン人は、深い理解と共感とともに、ウクライナ人の独立の闘いに向き合っている。私たち民は、同じ目的と共通の敵を有している」と伝えた。

さらにチェチェン政府は、ウクライナが2022年10月18日にチェチェン・イチケリア共和国をロシアによる一時的被占領地であると認定し、チェチェン人へのジェノサイドを非難したことにつき謝意を表明した。