ゼレンシキー宇大統領、バイデン米大統領と会談 「共通の勝利を近づける対話だった」
ウクライナのゼレンシキー大統領は20日、キーウを訪問したバイデン米大統領と一対一の会談と関係者を含めた拡大協議を行った。
ゼレンシキー大統領が共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私たちは米大統領とテタテ形式(一対一)での協議を行い、その後拡大フォーマットで協議を行った。それは、この戦争における私たちの共通の勝利を実に近づける対話だった。私たちは、今年、2023年を勝利の年にするためのことを行うことができるし、行わねばならない」と発言した。
また同氏は、「このいわれのない犯罪のロシアのウクライナ・全欧州・民主世界に対する戦争は、ウクライナの全ての大地をロシアの占領から浄化と、私たちの国と欧州全体と全世界の長期的安全への堅固な保証によって終わらねばならない」と強調した。
さらに同氏は、今まさに、ウクライナにおいて、ルールに基づいた国際秩序の運命が決められていると指摘した。
同氏は、ウクライナは米国やその他のパートナー国とともに、民主的世界がこの「歴史的戦い」に勝利するようあらゆる可能なことを行わねばならないと強調した。
そして同氏は、バイデン米大統領に対して、「あなたに大きく感謝する、大統領。これはウクライナへのサポートの重要な瞬間だ」と伝えた。
その他同氏は、バイデン氏本人と全米国社会はロシアの初めて全面戦争の最初からウクライナとともにあり続けてきたと強調し、「最初のウクライナ支持の電話は、ホワイトハウスからだった。あなたのリーダーシップに感謝している。また、2党のサポート、議会からのサポートにも感謝している」と伝えた。
ウクライナ大統領府の発表では、バイデン米大統領は、自身のウクライナ訪問の重要性を指摘し、それは米国からの独立、主権、領土一体性への支持を示すものだと述べたという。
バイデン氏は、「私は、この残酷な侵略に対する戦争において、米国がウクライナを支えていることにつき、一切の疑念も残さないことが決定的に重要だと思っている」と強調した。
また、米ホワイトハウスも、バイデン米大統領のキーウ訪問前の発言を公表した。
バイデン氏は、「今日私はキーウにてゼレンシキー大統領、また私たちのウクライナ支援についての拡大協議のために彼のチームと会う。私は空爆からウクライナの人々を守るため、火砲弾薬、対戦車システム、航空監視レーダーなど、重要な装備の新たな提供を発表する予定だ」と伝えた。
また同氏は、今週末には、ロシアの戦争体制を支援したり、政権の制裁回避を支援したりしようとするロシアのエリートや企業に対する追加制裁を発表するとも発言した。
さらにバイデン氏は、ツイッター・アカウントにて、「ロシアの残虐な対ウクライナ侵攻から1年が経とうとする中、ゼレンシキー大統領と会い、ウクライナの民主主義、主権、領土一体性に対する私たちの揺らがないコミットメントを再確認するために、私は今日、キーウにいる」と書き込んだ。
また同氏は、プーチンは全面侵攻開始時に、ウクライナは弱く、西側は分断されるだろうと考えていたが、「彼は深刻に誤っていた」と指摘した。
同氏は、米国は昨年大西洋から太平洋にまたがる国々の連合を構築し、前例のない軍事、経済、人道支援によってウクライナの防衛を支援したことを喚起し、「その支援は今後も続く」と強調した。
写真:ウクライナ大統領府