北欧はウクライナの「平和の公式」を支持している=北欧諸国首脳
3日、北欧諸国首脳は、ゼレンシキー宇大統領の提案した10項目からなる「平和の公式」を支持していると述べ、このシグナルはロシアでも聞かれなければならないと発言した。
ゼレンシキー大統領のヘルシンキ訪問中に開かれた、北欧諸国とウクライナの首脳の共同記者会見の際に各国首脳が発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ストーレ・ノルウェー首相は、「私は、この戦争が終わらなければいけないと強調したい。侵略者がそれを終わらせなければならない。平和について言えば、それは、侵略を受けた国条件によるものでなければならない。そのため、私たちは、ウクライナの『平和の公式』を協議した。その野心的な計画は公正な平和のためのものである。そして、私たちは、その10項目の内、私たちが具体的な貢献を行えるものを理解すべく、1つ1つを分析していく」と発言した。
ニーニスト・フィンランド大統領は、北欧諸国の首脳は皆、ウクライナの「平和の公式」を支持する共通のシグナルを出したと発言し、そしてそのシグナルは「キーウだけでなく、モスクワでも聞かれなければならない」と指摘した。
アイスランドのヤコブスドッティル首相は、レイキャビクでのEU首脳会談が「平和の公式を深めることができる」ものとなると指摘した。
なお、「平和の公式」とは、昨年11月に、ゼレンシキー大統領がG20首脳へ向けたビデオ演説を行った際に、ロシアによる対ウクライナ戦争の終結に向けた10項目からなるイニシアティブ。
ゼレンシキー氏が戦争終結・平和の保証を目的に提案した10の項目は以下のとおり。
1.放射線・核の安全
2.食糧安全保障
3.エネルギー安全保障
4.全ての被拘束者と追放された人々の解放
5.国連憲章の履行とウクライナの領土一体性と世界の秩序の回復
6.ロシア軍の撤退と戦闘の停止
7.正義の回復
8.環境破壊行為対策
9.エスカレーションの防止
10.戦争終結の確認
ゼレンシキー氏はまた、戦後安全保障の構造の重要要素を確実なものとするための国際会議を組織することを呼びかけていた。