バーレーン外相、ウクライナを初訪問 ゼレンシキー宇大統領と会談
ウクライナのゼレンシキー大統領は5日、キーウを訪問したバーレーンのラーシド・アル・ザヤーニ外相と会談した。同国外相がウクライナを訪問するのは初めて。
ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
発表によれば、ゼレンシキー大統領は、今回の訪問が1992年の両国の外交関係樹立以降、バーレーン外相の初のウクライナ訪問であることを指摘した。
ゼレンシキー氏は、「それは私たちの国家の間の連携とサポートを示す重要なシグナルだ」と発言した。
また同氏は、バーレーン王国がロシアの全面侵略に立ち向かうウクライナの領土一体性と主権を一貫して支持していることにつき謝意を伝え、それは国連総会の関連決議の投票の際に繰り返し示されてきたと指摘した。
さらに同氏は、バーレーンからウクライナ国民のための人道支援は非常に重要だと指摘した。その際同氏は、「なぜなら、私たちの戦いは、前線だけで起きているのではないからだ。私たちの人々、社会もまた、戦場にいる。彼らの活動が私たちの軍による脱占領を助けているのだ」と指摘した。
同氏は、ウクライナは侵略と戦っているのであり、自分の家、家族を守っているのだから、必ず勝利すると強調した。
その他同氏は、ウクライナは平和を望んでおり、そのために国際社会に対して「平和の公式」を提案しているのだと指摘した。そして、「私たちは、ウクライナが平和を達成するのを本当に支援したがっている国々全てに感謝していく」と伝えた。
その際同氏は、バーレーンに対して、すでに始まっている関連の外交プロセスに加わるよう、特に「平和の公式」の個別項目の実現に加わり、将来の「平和のサミット」に出席するよう呼び掛けた。
また同氏は、ザヤーニ外相に対して、ウクライナの児童のロシアへの強制的連れ去り問題と彼らのウクライナの家族の元への帰還手段の模索について説明した。
会談の際、双方は、ウクライナの戦後復興へのバーレーンの参加や、人道・経済分野の協力プロジェクトへの関与について意見交換を行った。
ゼレンシキー氏は、ウクライナの広範な領土の地雷除去とそのために必要な機材などにつき説明した。
写真:大統領府