フォンデアライエン欧州委員長、次期対露制裁の特徴を説明

欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は9日、EUの第11回対露制裁は、禁輸対象品の追加と第三国を通じた制裁迂回への対策強化だと指摘した。

フォンデアライエン欧州委員長がキーウ訪問時にゼレンシキー宇大統領との会談後共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

フォンデアライエン氏は、「(制裁の)1つ目の要素は、現存の手段の補完だ。つまり、私たちは、第三国へ向かう途中で突然クレムリンの手に渡っている先端製品や部品を含む、輸送禁止対象品をさらに増やす」と発言した。

また同氏は、2つ目の要素は、EUと第三国の間の大量の製品の移動の際に、その製品がロシアに現れていることに関連するとし、「そのため、私たちは、制裁迂回と闘う新しい手段を提案した。EUからの製品が第三国に向かっている時に、それがロシアに現れた場合は、私たちは加盟国にその製品の輸出への制裁を発動させることを提案できるようにする」と説明した。

同氏は、3つ目は、第三国国内のEUの制裁を意図的に迂回する「影の構造」を対象にするものだと指摘した。

なお、ゼレンシキー大統領は、同日の記者会見時に、EUの第11回対露制裁には、ロシアの原子力分野への制裁が含まれるべきだと主張していた