「ウクライナには迅速なEU加盟に合う法執行制度が必要」=ゼレンシキー宇大統領、改革計画を確定

ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、ウクライナの法執行機関・検察の戦略的改革計画を採択したと伝え、ウクライナには欧州連合(EU)への迅速な加盟という目的に合致する法執行制度が必要だと発言した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで伝えた

ゼレンシキー氏は、「今日、私たちの法執行システム、あらゆる法執行機関と検察の包括的戦略的改革計画を採択した。これは、2027年までを想定した詳細な文書だ。簡潔に言えば、私たちは、正義と法秩序を保証する制度を確保せねばならないということえあり、それはまた、ウクライナの迅速なEU加盟という目的にも合致するものである」と発言した。

ゼレンシキー氏はまた、国家システムの要素である法執行機関は、安全と正義が日々の活動で感じられるように活動しなければならず、人々はそれによって国家を判断するのだと発言した。また、同氏は、「国家における信頼、国家への信頼は、国家の名の下で活動する人々への信頼によって形成される。法執行機関職員、検察システムは、その重要機関だ」と発言した。

同氏は、ウクライナにおける最大限の安全、自由、法律と人への尊重は、「どのようなウクライナを戦後に築くのか」という問いへの答えだと指摘した。

また、12日、マーシカス駐ウクライナEU大使は、ツイッター・アカウントにて、ゼレンシキー大統領が包括的戦略的法執行機関改革計画を確定したことを歓迎するコメントを発出した

マーシカス大使は、「ゼレンシキー大統領による法執行機関のための堅実な計画だ。EUの勧告の一部が実行された」と書き込んだ。

加えて、EU諮問ミッション(EUAMウクライナ)は、フェイスブック・アカウントにて、今回確定された、ウクライナの安全保障・防衛分野の一部である法執行機関の戦略的改革計画は、EUAMウクライナが欧州委員会の勧告を受けて提示した重要勧告を反映していると指摘した

発表には、「この計画は、市民安全分野の改革を加速させるものであり、ウクライナのEU統合プロセスにおける重要な一歩である。EUAMは、次の行動計画の策定を含め、この戦略の実現に向けてさらなるサポートを提供していく」と伝えた。