ウクライナは他の国々の和平イニシアティブを議論する用意がある=クレーバ宇外相
ウクライナのクレーバ外相は12日、ウクライナは、ロシアへの領土妥協がなく、紛争を凍結するものでなければ、他の国による和平イニシアティブを議論する用意があると発言した。
クレーバ外相が訪問先のグアテマラでの記者会見時に発言した。
クレーバ氏は、「あなた方が自分の(和平)フォーミュラなりイニシアティブなりを発表したいと思っており、もしそれが2つの原則を尊重しているのであれば、私たちはそれを協議する準備がある。1つ目(の原則)は、あなた方のイニシアティブがウクライナ領のロシアへの妥協を含んではならない、というものだ。2つ目は、あなた方のイニシアティブが平和の代わりに凍結された紛争へと導くことがあってはならない、というものだ。この2つが非常に根本的な原則である。私は、思索の際には、これらに注意を払うよう全ての国に要請してきた」と発言した。
同氏はまた、ウクライナは戦争の終結を助けようとする試み1つ1つを大切にしていると述べつつ、その最善の手段はゼレンシキー宇大統領の平和の公式の履行だと思うと強調した。
その他同氏は、前述の2つの原則は合理的であると述べ、誰であっても1メートルたりとも自国の領土を侵略者に譲歩することに同意はしないだろうと指摘した。さらに同氏は、2014年から2022年にかけて、ウクライナは、ロシアと共に幾度となく停戦にチャンスを与えてきたが、それは紛争を全面進行に発展させることになったと伝えた。
その上で同氏は、「ウクライナにおいて平和を回復するのを助けるために、ラテンアメリカの国々ができることは多くある。その1つは、ロシアがこの戦争で敗北するというのを明確に認識することである。ロシアは、ウクライナで犯した罪の代償を払う。ラテンアメリカの国々は、それに注意を向けながら、地域や世界に関する外交政策を策定すべきである」と強調した。
なお、11日、クレーバ外相は、ウクライナ外相として初めてグアテマラを訪問していた。
写真:外務省