ゼレンシキー宇大統領、マッタレッラ伊大統領とウクライナ支援と対露圧力につき協議
ウクライナのゼレンシキー大統領は13日、ローマにてマッタレッラ伊大統領と会談し、イタリアによる対ウクライナ支援、ウクライナの提案する和平イニシアティブ「平和の公式」、対露制裁強化、侵略者の責任追及につき協議を行った。
大統領府広報室が伝えた。
ゼレンシキー大統領は、イタリアはロシアの全面的侵略の初日からウクライナに対して支援を与えてくれ、ウクライナ人に暖かく接してくれたと発言したとし、イタリアによる主権・領土一体性防衛における対ウクライナ支援につき謝意を伝えた。
とりわけ同氏は、「私たちは、イタリアに対して、ウクライナをロシアの侵略に対峙できるようにする重要な軍事支援につき非常に感謝している。必要な支援を適時受け取ることが、私たちの戦場における成功を保証する」と強調し、さらなる包括的な支援の提供への期待を伝えた。また同氏は、制裁をはじめとするロシアへの圧力強化の必要性も強調した。
その他同氏は、「イタリアはこの戦争において正しい側、真実の側にあり続けている。私たちは、勝利へ向かって進んでいる。なぜなら、勝利とは、私たちの国家にとっては平和でもあるからだ。私は、イタリア社会が完全に私たちの姿勢、ロシアのいわれなき戦争に対する私たちの正義の戦いを共有していると確信している」と発言した。
発表には、両大統領は、ウクライナ提案の和平イニシアティブ「平和の公式」に基づいた平和の回復を目的とするウクライナの努力について協議したと書かれている。
ゼレンシキー氏はその際、「イタリアに私たちの平和の公式の実現に加わる準備があることを高く評価している。イタリアが今年開かれる『平和サミット』に参加することを期待している」と発言した。
また同氏は、ウクライナで行われた犯罪のロシアの責任追及に関する国際社会の努力をイタリアが支持していることを高く評価すると述べ、イタリアが国際刑事裁判所の関連活動を支持していること、ロシアの対ウクライナ侵略犯罪を扱う特別法廷の設置を目指す「コアグループ」へ参加していることにつき謝意を伝えた。
なお、13日、ゼレンシキー大統領はイタリアを訪問している。
写真:大統領府