ゼレンシキー宇大統領、パリでマクロン仏大統領と会談 武器供与や和平イニシアティブにつき協議
ウクライナのゼレンシキー大統領は14日夜、フランス首都パリを訪れ、マクロン仏大統領と会談した。
大統領府広報室が伝えた。
発表には、「会談時の優先的な注意は、防衛能力強化のための私たちの国の喫緊の必要、ウクライナの空の防衛をはじめとする、フランスによるウクライナへの軍事支援供与に向けられた」と書かれている。
また、大統領府によれば、両者は、効果的な反転攻勢・被占領地解放のために必要な、ウクライナの防衛能力強化のためのフランスとの連携について協議した。
ゼレンシキー大統領は、マクロン大統領のリーダーシップに謝意を伝え、フランスが戦闘機提供意図のある国からなる「戦闘機連合」の形成のための同盟国の共通の決定を支持することへの期待を表明した。
その他、両首脳は、ウクライナが提案している和平イニシアティブ「平和の公式」の効果的実現についての連携についても協議した。ゼレンシキー氏は、今年開催されるべき「グローバル平和サミット」に、世界のできるだけ多くの国、特にグローバルサウスと呼ばれる国々が出席することへの期待を伝えた。同氏は、マクロン氏に対して、ロシアによる対ウクライナ戦争の停止、ウクライナの「平和の公式」に基づいた公正な平和の達成を目的とした外交的努力につき謝意を伝えた。
また、両者は、ウクライナの欧州連合(EU)・北大西洋条約機構(NATO)加盟へのフランスの支持についても協議した。ゼレンシキー氏は、マクロン氏に対して、EU加盟への道におけるウクライナへの一環した支持につき謝意を伝え、また2023年にEU加盟協議を始める決定が採択されることへの期待を表明した。
ゼレンシキー氏は、マクロン氏とともに、ウクライナのNATO加盟に向けたさらなる前進についても協議した。ゼレンシキー氏は、ウクライナはNATOのビルニュス首脳会談において、ウクライナのNATO加盟申請に応じた、具体的な政治決定を期待していると伝えた。
その際同氏は、「私たちは、ウクライナのNATO加盟へ向けた動きの明確なアルゴリズムと加盟までの期間の私たちの国の安全の保証に関する具体的決定をNATOから期待している」と発言した。
写真:ウクライナ大統領府
また、大統領府は、14日、両首脳は、共同宣言に署名したと発表した。同宣言にて、フランスは、ウクライナに対して、必要な限り各種胃炎を続けていくと伝えている。