ウクライナとモロッコ、貿易緩和の協議を実施へ=宇外務省
ウクライナ外務省は、同国とモロッコは貿易障壁緩和、経済協力の展望ある方向性の選定、商業界の直接コンタクトの活性化を目指して協議を行うと発表した。
外務省広報室が22日のクレーバ宇外相とブリタ・モロッコ外相の会談結果を報告した。
また、両外相は、ウクライナ・モロッコ間の査証緩和協議にも合意したという。
発表によれば、クレーバ氏は、ウクライナとモロッコは長年の友好と相互尊重の歴史にてまとまっていると発言した。
同氏は、「モロッコはウクライナの主権と領土一体性を支持している。モロッコの学生コミュニティはウクライナの大型外国人コミュニティの1つだ。ウクライナの小麦は、モロッコのパンを長年構成してきた。今日、私たちは、私たちの国、ビジネス、国民にとっての新たな可能性に繋がる扉を開いた」と強調した。
また同氏は、ブリタ氏に対して、前線の状況とウクライナ防衛戦力の撃退努力、領土解放助教について報告した。
その他同氏は、ゼレンシキー宇大統領が提案している和平イニシアティブ「平和の公式」に注意を促し、同公式はウクライナだけでなくアフリカ大陸における平和への真の貢献となるものだと発言した。
両者は、アフリカにおける食料安全保障について協議し、世界市場に食料を供給する上で重要な役割を担っている黒海穀物イニシアティブを今後も間断なく続けることが必要だと指摘した。その点でモロッコ側は、モロッコにはアフリカへの門としての可能性があると指摘した。
また両者は、教育分野の協力、外交アカデミー間の協力についても話し合った。ブリタ外相は、モロッコは在キーウ・モロッコ大使館の活動再開の意向を認めた。
クレーバ氏は、ブリタ氏に対してウクライナを訪問するよう招待した。また同氏は、モロッコのために戦時下外交と偽情報対策をテーマとした、ウクライナの経験を共有するコースを作成したと伝えた。その際同氏は、「ウクライナ外務省は、私の最初のアフリカ周遊から、16か国、200人以上のアフリカの外交官のためのトーレニングを実施した。それは、最初の試みであり、大きな成功を収めた」とし、モロッコにも戦時下外交、戦略コミュニケーション、偽情報対策、パブリックディプロマシーの経験を共有する用意があることを伝えた。同氏は、「それは、アフリカ諸国の強靭性の強化への私たちの実質的な貢献となるだろう」と指摘した。
なお、クレーバ外相は、現在2回目となるアフリカ諸国周遊を行っており、22日の最初の国としてモロッコを訪問していた。
写真:ウクライナ外務省