ウクライナ新学業年度、6500の学校は対面式で、2500は遠隔で授業実施
ウクライナのシュミハリ首相は、9月1日の新しい学業年度が始まったことを受け、6500校以上の学校は通常の対面式で授業を行い、約4000校はオンラインとの混合、約2500校はオンライン形式で授業を行っていくと報告した。
シュミハリ首相が閣議の際に発言した。
シュミハリ氏は、「今日から1万500校の扉が開く。6500校以上が通常の方式(編集注:対面式のこと)で活動し、他約4000校は混合式、さらに2500校が遠隔方式で活動し続ける。学校には約400万人の生徒が向かう」と発言した。
同氏はまた、子供たちの安全は最大の優先課題であり続けるとし、そのためにウクライナ政府は2023年、15億フリヴニャを学校へのシェルター設置のために拠出したと伝えた。
そして同氏は、「現時点で約84%の学校がシェルター、防空壕を有している。理想的なシェルターがなければ、どのようなオフライン授業も不可能だ」と発言した。
その他同氏は、すでに18州が約500台のスクールバスを調達する契約に署名したとし、政権は全ての子供が学校へ行ける機会を得られるようにせねばならないと伝えた。その際、調達はオンライン公開調達システム「プロゾッロ・マーケット」を通じて行われたと説明した。また、EUからも、年内に300台以上のスクールバスが人道支援で届くとし、すでに192台が学校に送られていると報告した。
その他同氏は、「オフライン授業が現在不可能な場所では、私たちは、オンライン教育の質とアクセスを改善している。そのために、ウクライナの教師たちは、約9万6000点のノートブックを、生徒には約3万6000点のデバイスを受け取った。年内に、生徒たちはさらに4万点のガジェットを受け取る」と伝えた。その際同氏は、これは生徒がたとえ国外にいようと知識を得られる機会を開くものだと指摘した。
なお、キーウでは、9月1日、全420校の学校が新しい学業年度を始めた。ほぼ全てが対面式で開校している。
写真:シュミハリ首相(テレグラム)