ゼレンシキー宇大統領、国防相の交代を提案

ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、最高会議(国会)に対して、オレクシー・レズニコウ国防相を解任し、ルステム・ウメロウ現国家資産基金長官を新国防相に任命することを提案すると発表した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで発言した

ゼレンシキー氏は、「今週、国会には人事決定の採択も提案される。私は、それを今強調したい。私は、ウクライナ国防相を交代させることを決定した」と発言した。

同氏は、レズニコウ氏は全面戦争を550日間、国防相として経験したとしつつも、しかし、国防省は新しいアプローチと軍人とも社会とも異なる連携フォーマットを必要としていると指摘した。

そして同氏は、「今後は、ルステム・ウメロウ氏が同省を率いるべきである。ウクライナ最高会議は、この人物のことをよく知っており、ウメロウ氏には追加の紹介は必要ない。国会からその候補への支持を期待している」と発言した。

なお、2023年1月、国防省関連の調達を巡って汚職スキャンダル疑惑が生じた。当時、レズニコウ国防相の解任の可能性に関する情報があったが、その時は解任はされなかった。8月に入り、複数報道機関が、再びレズニコウ氏を解任し、駐英ウクライナ大使に任命する可能性を報じ、また同様の見解を、最高会議野党会派「声党」のジェレズニャク議員も発言していた(ウメロフ氏は、現在の国家資産基金長官に任命される前は、声党会派の最高会議議員だった)。