米国、ロシア産原油価格上限に違反した企業・船舶に制裁発動

米財務省は12日、ロシア原油販売価格の上限設定に違反を巡って、企業2社と船舶2隻に制裁を発動した。

米財務省広報室が公表した

発表には、トルコのアイス・パール・ナビゲーション社とアラブ首長国連邦のランバー・マリーン社の2社が制裁対象に加えられている。また、リベリア船籍のタンカー「プリモリエ」と、マーシャル諸島船籍の「ヤサ・ゴールデン・ボスフォラス」も制裁対象となった。

財務省は、これらの船舶は75ドル超のロシアの原油を積載していたと伝えた。

これを受けて、ウクライナのゼレンシキー大統領は、同日夜の動画メッセージにて、米国に対して謝意を表明した

ゼレンシキー氏は、「米国から世界が定めたロシア原油価格の上限に違反した企業に対する初の制裁がある。そのような制裁に感謝する」と発言した。

また同社、現在圧力をかけ続け、ロシアがあらゆるエネルギー資源からも侵略のための資金源を得ることができないようにすることが極めて重要だと強調した。

その他同氏は、国際オリンピック委員会がロシア・オリンピック委員会の資格を停止したことに言及し、「世界中の一人一人が国家の領土一体性と国連憲章を尊重しなければならない。もしロシアにいる誰かが、スポーツとオリンピックの運動が彼らにとっての武器として使えると考えていたとしても、それは絶対にうまくいかない。オリンピック精神の原則を守っている全ての人々に感謝している」と発言した。