イェルマーク宇大統領府長官、マルタで秋葉日本国家安全保障局長と会談

ウクライナのイェルマーク大統領府長官は29日、マルタで日本の秋葉剛男国家安全保障局長と会談した。

ウクライナ大統領府がマルタで開催された第3回首脳補佐官級会合の際に同2者会談が行われたと公表した

発表によれば、イェルマーク大統領府長官は秋葉安全保障局長に対して、ウクライナの和平案「平和の公式」への積極的な支持と日本がG7議長国の際に行っている同案実現に向けた努力につき謝意を伝えた。

また、イェルマーク氏は、岸田日本首相がマルタの同日の会合に出席者に向けてメッセージを送ったことにつき別途謝意を述べた。

両者は、G7共同宣言に基づく、ウクライナ・日本間の二国間安全保証協議の締結に向けた第1回協議について意見交換を行った。

その他、イェルマーク氏は、ロシア・ウクライナ戦争の前線の状況につき秋葉氏に報告した。その際イェルマーク氏は、日本からのウクライナ軍人やウクライナ民間人保護のための防衛支援の重要性を伝えた。

さらにイェルマーク氏は、日本の第21回対露制裁につき謝意を伝えた上で、さらなる制裁、とりわけロシアの軍事産業に大きな意味をもたらす分野の制裁の強化を呼びかけた。

その他、2024年2月に東京で開催されるウクライナ復興会議への準備の際の連携についても話し合われた。

なお、10月28、29日、マルタにおいて、ウクライナが提案する「平和の公式」の実現に向けた第3回首脳補佐官級会合が開催された。

大統領府広報室は、ウクライナ代表団を率いたイェルマーク大統領府長官は、秋葉日本国家安全保障局長の他、別途オランダ、マルタ、スペイン、ポルトガル、トルコ、カナダ、ノルウェー、デンマーク、イタリア、南ア、カタール、バーレーン、スイス、アルメニアの代表者、並びにメツォラ欧州議会議長と会談したと発表した。