ウクライナ外務委員長、米国によるウクライナの選挙実施主張にコメント
ウクライナ最高会議(国会)のメレジュコ外務委員長は4日、米国がウクライナでの選挙実施を主張しているのは、おそらくウクライナの状況の特殊性を理解していないからだろうと予測した。
メレジュコ氏がラジオ・スヴォボーダの番組出演時に発言した。
メレジュコ氏は、「米国人は歴史的アナロジーで考えている。彼らは自国の状況、第二次世界大戦時の米国の選挙を例に挙げている。彼らは、ウクライナの状況の特殊性を理解していない。全面戦争時の選挙実施は、単なる自殺であり、勝者は侵略者プーチンだけとなる」と発言した。
また同氏は、「もし米大統領のウクライナ・ロシア問題特別代表であるキース・ケロッグ氏がウクライナの状況の特殊性を理解していないなら、どの点に危険があるのかにつき彼に忍耐強く説明せねばならない」と発言した。
その他同氏は、自ら陰謀論的な見方だと指摘しつつ、トランプ政権がロシア側と非公式に交渉している可能性を指摘した。
同氏は、「もしかしたら、何らかのバックチャンネル、プーチンとの何らかの対話があるのかもしれず、誰かがそれがウクライナ国内の安定を弱体化させるプーチンの手段の1つであることを理解した上で、選挙実施が必要だというプーチン、ロシアのナラティブを推進しているのかもしれない」と発言した。
また同氏は、今年2月14〜16日に開催されるミュンヘン安全保障会議における米宇大統領の直接会談が多くの問題を取り除くことになることへの期待を表明した。