ウクライナが青と黄の旗の下で武器を手に食い止めているから、ロシアは前進していない=ゼレンシキー宇大統領

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ウクライナのゼレンシキー大統領は10日、ロシア軍が欧州を前進できていないのは、ウクライナの人々が青と黄のウクライナ国旗の下で武器を手にしてロシア軍を食い止めているからだと発言した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した

ゼレンシキー氏は、「私たちの防衛戦力は、多くの要素で構成されている。多くの旅団、部隊でだ。そして、前線で活動する一人一人、ロシアの工作員から国を守る一人一人、戦闘課題を遂行する一人一人が、感謝と尊敬を受けるに値する。ロシアの殺人者と拷問者が欧州を先に進めていないのは、ウクライナ人男性・女性が武器を手に、青と黄の旗の下で彼らを食い止めているからに過ぎない」と発言した。

ゼレンシキー氏はまた、ウクライナには建物や教会のかつて白かった壁の多くが、ロシアの砲弾で焼け焦げ、崩れ落ちていると伝え、「それは、戦争を止めるには、誰が止まるべきなのかを非常に雄弁に語っている」と強調した。

そして同氏は、「私たちは、完全に命を自分の家で守らなければならない。そして、私は、私たちの防衛、ウクライナの防衛者を支えてくれている人皆に感謝している。ロシアの悪が2月24日にこの戦争を始めた時、全てのウクライナ人が防衛に向かった。キリスト教徒もイスラム京都もユダヤ教徒も、皆がだ。そして、私は、軍、防衛戦力と共に前線で活動するウクライナの従軍聖職者にも感謝している。彼らは命と人間性を守っており、祈りと対話と活動で人々を支えている。そう、教会とは、人と共にあることであり、2500キロメートル先のどこかで、生きたい者と殲滅したい者との間のバーチャルな仲介を行うことではない」と強調した。

そして同氏は、人の命を守るために活動しているウクライナ内外の人々に謝意を伝えた。

これに先立ち、バチカンのローマ教皇がスイスのテレビ局「RSI」でのインタビュー時に、ロシアの対ウクライナ戦争に関して、「白旗を揚げる勇気を持つ者が強い」と述べて、ウクライナに協議を呼びかける発言を行っていた。

その後、バチカンのブルーニ報道官は、教皇の「白旗」との表現は、記者に提案されたものであり、軍事行動の停止、停戦を意味するものだと説明していた。その際同氏は、教皇はウクライナの人々を支持しており、全ての当事者に「公正で永続する平和模索をする上で外交的解決のための条件を作る」よう呼びかけたと伝えた。さらに同氏は、教皇自身が同インタビュー時に「協議は決して降伏ではない」と述べたことも補足している。