チェコ大統領、ウクライナとロシアの間の妥協は現在不可能だと指摘

チェコのパヴェル大統領は16日、現時点でウクライナとロシアが戦争終結について合意できると想像することは不可能だとの見方を示した。

チェコ・ラジオが報じた

パヴェル氏は、「これまでのロシアの提案は全て、実質的に命令だ。クレムリンは、侵略国として押し付ける権利のないような条件のリストを提示している」と発言した。

またパヴェル氏は、ウクライナにおける戦争は、一方が敗北すること、あるいは、疲弊し切り、自らの目的を誰も完全に達成することができないと認識することによって終了するだろうとの考えを示した。さらに同氏は、ロシアとウクライナにとって、紛争の継続が成功の見込みのないままに新たな出費と苦しみと損失を意味することが判明する時が来る可能性もあると指摘した。

同時に同氏は、状況がそのような段階に達するまでには、多くの時間がかかる可能性があるとしつつ、他方で、双方の損失は、経済面でも犠牲者数の観点でもすでに甚大だと指摘した。そして同氏は、「状況は、否定的に顕在し始めている、ロシアにおいてもだ」と発言した。