ベーアボック独外相、「プーチン選挙」を批判し、ウクライナ支援の継続を明言

ドイツのベーアボック外相は18日、ロシアの「大統領選挙」がウクライナ、ジョージア、モルドバの領土でも行われたことは国際法に違反すると批判した。

ベーアボック外相がブリュッセルでの欧州連合(EU)外相会合前に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ベーアボック氏は、「ロシアの選挙は、選択肢なき選挙だった」と述べ、その実施の過程は、プーチン氏が自国民の権利を侵害しているだけでなく、国連憲章にも違反していることを示すものだと指摘した。

またベーアボック氏は、ウクライナ、ジョージア、モルドバの一部領土でもロシアのいわゆる「選挙」が行われたことは国際法に反するものだと強調した。

さらに同氏は、人々が無理矢理投票させられていたことや、兵士が投票所へ向かう人々と同行していたことに注意を向けた。

同時に同氏は、多くのロシア国民が「ロシア大統領と同じラインに立っているわけではない」ことを明確に示したことは、印象的だったと指摘した。

同氏は、同日の会合でEU加盟国外相たちがロシアの野党政治家アレクセイ・ナワリヌイの死亡に関連した制裁を発動させることを喚起した。

さらに同氏は、「同時に私たちは、プーチンのロシアから身を守れるようあらゆることを行い、ウクライナが現在のロシアの侵略から自らを守れるようにするべく、50億ユーロとともに、ウクライナの側に一貫して立ち続けなければならない」と強調した。

そして同氏は、現在のロシア・ウクライナ戦争を「凍結」することを呼びかける人々を批判し、ロシア兵が行った犯罪に関する国連の最新の報告書を読むよう呼びかけた上で、同報告書を「恐怖の書物」だと形容した。

その際同氏は、「その報告書を読んだ者は皆、紛争の凍結について話さなくなるだろう。なぜなら、それは、凍結が何を意味するかを明確に示しているからだ。人々は毎日毎晩、ロシアの支配、ロシアの暴力の下で生きざるを得なくなるのである」と強調した。

そして同氏は、パートナーたちは、ウクライナと同国被占領下にいる何十万人の人々が求める限り、武器を含めた支援を続けていくと明言した。