電子召集令状導入は現在議論になっていない=ウクライナ議会議員
ウクライナのヴェニスラウシキー最高会議議員(安全保障・防衛・情報委員会委員)は、現時点で電子手段で召集令状を渡すという問題は全く議題になっていないと発言した。
ヴェニスラウシキー議員がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムでの記者会見時に発言した。
ヴェニスラウシキー氏は、安全保障・防衛・情報委員会でいわゆる「動員法」が審議されていた際に、最高会議議員たちは数か月にわたり、あらゆる制度面の問題を議論してきたとし、その際には、召集令状を電子手段で発行することの可能性も議題の1つであったと伝えた。
そして同氏は、「委員会は、現時点で本件は時期尚早であるという手続き決定を採決した。つまり、其の問題は現時点で全く扱われていない」と伝えた。
さらに同氏は、同問題が議題から外されたことによって、法案は適時本会議で支持を得ることになったとも発言した。
同氏はその上で、「よって、国防省、委員会、大統領府、最高司令官であるウクライナ大統領の立場は、現時点で電子召集令状はあり得ないというものだ」と強調した。
同時に同氏は、もし政権が電子召集令状に関する改正を求めた場合には、大量の法改正を行わねばならないとしつつ、「しかし、現時点でその改正を行う計画はない」と補足した。