プーチンはウクライナの大地だけでなく、憲法上の自由も攻撃している＝ゼレンシキー宇大統領、憲法記念日にメッセージ

ウクライナのゼレンシキー大統領は２８日、憲法記念日に際して、ロシアのプーチン大統領はウクライナの大地だけでなく、憲法上のウクライナ国民の自由も毎日攻撃していると発言した。

ゼレンシキー大統領が憲法記念日のメッセージ動画を公開した。

ゼレンシキー氏は、「ウクライナ憲法は、人間中心的なものだ。ロシアの対ウクライナ戦争は、人間破壊的なものだ。プーチンは私たちの大地に対してのみ攻撃を加えているのではない。毎日彼は、ウクライナ人の憲法上の自由も攻撃している。彼は私たちの権利を撃ち、殺しており、ウクライナ憲法が保証する不可分の生存、発展、繁栄の権利、選択の権利、私たちの子供たちのあらゆる権利、私たちの人々の権利を攻撃している。私たちの民、国のあらゆる権利を。平和の権利をだ」と発言した。

また同氏は、「私たちが抵抗する日々は、私たちの主権領土だけを巡る戦いではなく、何よりも私たちの主権、私たちの人間的権利を巡る戦いなのだ」と強調した。

さらに同氏は、「私たちが戦争が始まるまでの間、生きてきた原則、勝利の後に生きていく原則を巡る戦いだ。ウクライナ国民として、独立し、自由で、成功したウクライナとして、団結した欧州の一部として、グローバルな世界の一部として生きていく原則をだ」と発言した。

同氏は加えて、ウクライナ憲法の最初の言葉は「ウクライナ」だと指摘した。

その際同氏は、「そして、戦争の最初の数分、何百万人の人が、彼らにとってウクライナとは本当に１番の場所にあるのだということを証明した。最初に考えたことが自分のことでなかった全ての人たち、戦争の時は、第一に重要な義務があるということを理解している人たちにとってだ」と発言した。

そして同氏は、憲法第１７条はウクライナの防衛に関するものであり、それは国家の最も重要な機能であり、ウクライナ国民全体に関わる事だと喚起した。

その上で同氏は、「何百万人のウクライナ国民が毎日それ（防衛）へのコミットメントを証明している。最前線の英雄も、国を強化するために一生懸命働いている人も。自らの人生、自らの職業を変えたが、自由のため、ウクライナのため、欧州のために自らの選択は変えなかったウクライナ人たちが証明しているのだ」と強調した。

なお、６月２８日は、ウクライナでは憲法記念日と定められている。

写真：大統領府