終戦計画は年内にできる=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は28日、年内に終戦計画の準備ができると発言した。

ゼレンシキー大統領がキーウを訪問したピルツ=ムサル・スロベニア大統領との共同記者会見時に、記者から、ウクライナが和平協議を始めると決めるための条件につき質問された際に発言した。ゼレンシキー氏が会談時の動画を公開した

ゼレンシキー氏は、「確かにウクライナが決めていく。しかし、全てがウクライナだけにかかっているのであれば、そもそもどんな戦争も生じなかったのだ。残念ながら、占領者はロシアであり、プーチンが戦争を欲したのだ。そして、今のところ、彼は戦争を終わらせたがっていない。ウクライナが選んだ外交的手段が私たちのイニシアティブである。なぜなら、私たちがこの戦争の犠牲者なのだから」と発言した。

さらに同氏は、最近第1回「平和サミット」が開催されたことを喚起し、現在、エネルギー、食料安全保障、(被拘束者)交換の3点につき詳細な計画の策定作業が続いていると伝えた。

そして同氏は、「私は、これらの問題を解決すると確信している。少なくとも私たちは、詳細な計画を準備している。それは近々できる。私たちは『平和の公式』の他の全ての項目の作業を行うし、パートナーたちのテーブルへと載せられる包括的な計画を準備している。私たちにとって非常に重要なことは、世界の過半数が支持するような終戦計画を示すことだ。それが私たちが作業している外交的道である。それ以外は、すでに述べたように、全てのことが私たちにかかっているわけではない」と強調した。

同氏は、ウクライナでは無人機、電子戦機器、火砲の生産が増えてきているとし、「なぜなら、私たちは戦場で強くならねばならないからだ」と発言した。

加えて同氏は、「それは、誰かが戦いたいからではない。私たちも、最初から戦いたいとは思っていなかった。今でも誰も戦いたいとは思っていない。私たちは、平和こそを望んでいる。しかし、私たちは強くあらねばならないし、そのため強くあるために生産を発展させている。なぜなら、ロシアが力以外の何も理解しないからであり、強者以外の誰のことも尊重しないからだ。つまり、戦場で強くあることと、明快で詳細な計画を作ることは、これは二つの並行することなのだ。そして、その計画は、年内に準備ができる。そういう計画だ」と発言した。

また、ゼレンシキー大統領は同日、キーウを訪問しているスロベニアのピルツ=ムサル大統領に対して、第2回「平和サミット」の準備について報告したとし、「私たちは、『平和の公式』の項目に関して国のグループを準備している。私たちは、平和を本当に望む人たちと一緒に、ロシアによって侵害された安全の全ての側面に関する行動計画を策定せねばならない」と発言していた