不法蓄財の疑いが指摘されたウクライナの検事副総長、解任

ウクライナのコースチン検事総長は1日、調査報道にて不法蓄財の疑いが指摘されたウクライナのヴェルビツィキー検事副総長を解任した。

検事総局広報室が公表した

発表には、「アンドリー・コースチン検事総長は2024年7月1日、ドミトロー・ヴェルビツィキー検事副総長を本人の願いを受けて行政職から解任する命令に署名した」と書かれている。

これに先立ち、ウクライナの調査報道番組「スヘーミ」が、ヴェルビツィキー氏の甥がオデーサのビジネスマンのための委任状を用いて市場価格の6分の1で購入したキーウ市内の高級住宅街に入居したと報じていた。さらに同番組は、別の調査報道にて、ヴェルビツィキー氏の恋人フリスティーナ・イリニツィカ氏が2024年に新しいポルシェとヴェルニツィキー氏と同じ高級住宅街の不動産を獲得したとし、その資産額は少なくとも5200万フリヴニャ(約2億円)となると伝えていた。番組の記者は、イリニツィカ氏が過去10年間で報告していた収入額は、36万フリヴニャ強(約140万円)だったと報告している。

ヴェルビツィキー氏は、「スヘーミ」に対して、交際中のイリニツィカ氏を財政面で支援したことはないと述べていた。

6月19日、コースチン検事総長は、ヴェルビツィキー副総長に関して業務上調査を行うと発表していた。