ゼレンシキー宇大統領、モディ印首相のプーチンとの抱擁に「多大な失望」
ウクライナのゼレンシキー大統領は9日、インドのモディ首相がロシアの首長プーチン氏と会談時に抱擁したことにつきコメントし、同日ロシアがウクライナに対して残虐なミサイル攻撃を行い、多数の死傷者が出たことを喚起した。
ゼレンシキー大統領がソーシャルメディア「X」アカウントにコメントを書き込んだ。
なお、モディ印首相は8日、ロシア軍がキーウの小児病院を攻撃した際に、プーチン氏とノヴォ=オガリョヴォの大統領邸宅で会談しており、その際のモディ氏とプーチン氏が抱擁した場面の写真が公開されていた。
モディ氏は、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、「今夜のノヴォ=オガリョヴォでの受け入れにつき、プーチン大統領に感謝している。インドとロシアの間の友好の絆をさらに強固にするための明日の会談も楽しみにしている」と書き込んでいた。
ゼレンシキー大統領は、このモディ首相の行動に反応する形で、8日にロシアのミサイル攻撃で(編集注:コメント投稿時点で)37人が死亡、170人が負傷したことを喚起した。
そしてゼレンシキー氏は、「ロシアのミサイルはウクライナ最大の小児病院に着弾し、若いがん患者を標的にした。多くの人が瓦礫の下敷きになっている。このような日に世界最大の民主主義国の指導者がモスクワで世界で最も血塗られた犯罪者と抱き合っているのを見るのは、多大な失望であり、平和への努力に対する破滅的な打撃である」と書き込んだ。
これに先立ち、ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、キーウ、ドニプロ、クリヴィー・リフ、スロヴヤンシク、クラマトルシクに対して大規模ミサイル攻撃を行っていた。ウクライナ国家警察は9日、ロシア軍による大規模ミサイル攻撃により、ウクライナ全土で計42名が死亡したと報告している。