米国務省、ウクライナ・中国外相会談にコメント 「ウクライナ抜きでの合意はなし」
米国務省のミラー報道官は24日、ウクライナ・中国外相会談にコメントする際に、露宇戦争解決に関する外交協議では「ウクライナに関してウクライナ抜きでは何も合意しない」との米国の立場を改めて確認した。
ミラー報道官がワシントンでの記者会見時に同日のウクライナ・中国外相会談へのコメントを求められた際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ミラー氏は、「私は、中国外務省のクレーバ外相との協議に関する発表を見たし、ウクライナ外務省の本件に関する発表も見た。そこには、彼らの立場に何も変化がなかったことが言及されている」と発言した。
また同氏は、ウクライナ側は「公正かつ永続する平和」を達成するために協議を行う準備を示し続けていると強調した。その際同氏は、他方でプーチン氏は現時点で自らのアプローチを変えておいらず、対話への真の準備は示していないと指摘した。
その上で同氏は、「私たちの態度は、これまでずっとそうであったのと同じである。すなわち、外交に関しては『ウクライナ抜きでウクライナについては何も(編集注:協議も合意もしない)』」と強調した。
なお、クレーバ外相は、23〜25日に中国を訪問している。24日には、同氏は、王毅中国外交部長と会談していた。
クレーバ外相は、中国の王毅外交部長は同日の協議の際に、ウクライナに公正かつ永続する平和が必要である点に同意し、またウクライナの主権と領土一体性への尊重も認めたと伝えた。