マリ、ウクライナとの外交関係断絶を発表

マリ政府は、ロシア傭兵集団「ヴァグネル」の一団をマリ国内での殲滅にウクライナ情報総局が関与したとして、ウクライナとの外交関係を断絶することを決定した。

米CNNがマイガ・マリ政府報道官のテレビでの発表を元に報じた

報道には、「ウクライナが、7月、『ヴァグネル』グループの戦力の待ち伏せのために使われたインテリジェンスをマリの蜂起者に提供した後、マリは、ウクライナとの外交関係を断絶した」と書かれている。

外交関係断絶の決定は即時発効するという。マリガ報道官は、声明にて、「マリ共和国の暫定政府は、マリがロシア連邦とウクライナの間の危機の平和的解決を常に呼びかけてきたことを観察していないウクライナ政権の敵対行為を非難する」と伝えた。

CNNは、ウクライナ情報総局のユソウ氏がこれに先立ち、「ロシアの戦争犯罪者に対する軍事作戦の成功裡の実施を可能とした、必要な情報」をマリの蜂起者に提供したことを認めたことを伝えている。

また、マリ外務省も、今回の外交関係断絶につき、ソーシャルメディア「X」アカウントで政府コミュニケを公開している。

これに先立ち、マリ北部の反政府集団は、7月末の3日間で、ロシアの傭兵集団「ヴァグネル」傭兵84名とマリ軍人47名を殲滅していた。これは、アフリカでの過去数年の「ヴァグネル」の活動における最大の損耗となっている。

訂正(8月5日10時8分):移行政府→暫定政府