ニジェール、ウクライナとの外交関係断絶を発表
ニジェール政府は、ウクライナが「テロ集団」を支援したと主張した上で、「マリの政府と国民との連帯」を示してウクライナとの外交関係を断絶する決定を採択したと発表した。
6日、ニジェールのアブドラマン政府報道官がテレビ声明で発表した。アル=アラビーヤが報じた。
アブドラマン報道官は、「ニジェール政府は、マリの政府と民と完全な連帯を表明しつつ、完全な主権を行使した上で、ニジェール・ウクライナ間の外交関係の即時断絶を決定する」と発表した。
同氏はまた、ニジェールはウクライナの「攻撃」について議論することを国連安全保障理事会に要請したと述べた。
今回のニジェールの決定は、7月末にマリ軍とロシアの傭兵集団「ヴァグネル」の傭兵がマリの反政府勢力により多大な損害を出し、マリがその件につきウクライナを非難し、外交関係の断絶を発表したことを受けたもの。
ニジェールとマリは、クーデターにより成立した軍事政権が統治している。両国は、フランスとの協定を破棄した後、ロシアに対して軍事支援を求めてきた。
これに先立ち、マリ暫定政府は、ロシア傭兵集団「ヴァグネル」の一団をマリ国内での殲滅にウクライナ情報総局が関与したとして、ウクライナとの外交関係を断絶することを決定したと発表していた。
これに対し、ウクライナ外務省は5日、マリ暫定政府による「ウクライナによる国際テロ支援」との非難を否定した上で、ウクライナとの外交関係断絶への遺憾を表明している。