ウクライナ与党会派、新閣僚候補につき合意

ウクライナ最高会議与党会派「人民奉仕者党」は、4日にゼレンシキー大統領を交えた上で会合を開き、内閣と大統領府における新しい人事につき協議を行った。

アラハミヤ「人民奉仕者党」会派長がテレグラム・チャンネルで会合での合意内容につき報告した

アラハミヤ氏は、「昨日発表のあった会派会合が開かれた。議題は、人事刷新であり、それも以前発表されていたものだ。私たちの会合には、ゼレンシキー大統領も加わった。それにつき彼に感謝している。会派会合の結果、国家強化のための人事交代の概観が定められた」と書き込んだ。

同氏が発表した、新しい閣僚候補は以下のとおり。

・外相:アンドリー・シビハ現外務第一次官

・副首相兼地域発展相:オレクシー・クレーバ現大統領府副長官

・司法相兼欧州統合担当副首相:オリハ・ステファニシナ前欧州・欧州大西洋統合担当副首相

・退役兵問題相:ナターリヤ・カルミコヴァ現国防次官

・文化・情報政策相:ミコラ・トチツィキー現大統領府副長官(外政担当)

・農業政策・食料相:ヴィタリー・コーヴァリ現国家資産基金長官

・青年・スポーツ相:マトヴィー・ビードニー現同職代行

・環境相:スヴィトラーナ・フリンチューク

・戦略産業相:ヘルマン・スメタニン現「ウクライナ防衛産業」総裁

アラハミヤ氏は、トチツィキー氏の文化情報政策相への任命については、現在「偽情報対策を強めなければならず、その課題のためには国際的経験のある候補者が必要だ」と説明した。

その他同氏は、「オレクサンドル・カミシン(編集注:同日戦略産業相を解任された人物)は、大統領府に移動し、武器とインフラの問題に携わっていく。また、イリーナ・ヴェレシチューク氏も大統領府に移り、大統領府副長官として働いていく」と伝えた。

さらに同氏は、会合では、政府内に仮名「ウクライナ人帰還省」という新しい機関を作ることが話し合われたとし、現在、同省の大臣となる候補者についての協議が行われていると報告した。