ゼレンシキー宇大統領、ブラジルでのプーチン逮捕の可能性につき「未決の問題」
ウクライナのゼレンシキー大統領は、ブラジルがG20首脳会議を訪れる可能性のあるロシアの首脳プーチン氏を逮捕する可能性は、未決の問題だと発言した。
ゼレンシキー大統領がブラジルメディア「Metropoles」へのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、「例えば、ブラジルにはローマ規程があり、例えば、ブラジルは今年G20会合を開催する。そこで、プーチンがやってくる中で、どのように彼を逮捕しないのか、ということに私は興味がある。それは非常に真剣な問題だ」と発言した。
また同氏は、世界の主要国の首脳にとっても、彼らが国際刑事裁判所(ICC)が逮捕状を出している人物(編集注:プーチン)と交渉の席に一緒に座るというのは、オープンな問題だと指摘した。
その際同氏は、「私には、G20に、特に民主主義を守っており、国際法を尊重していると述べている国々に対して質問がある。ICCのプーチン逮捕状は、子供に関して出されたものだ。子供に関してだ。そのため、私には、『20』に対して質問がある。逮捕せねばならない人物と、彼らはどのように同席するのか? 彼らは対話を続けるのだろうか?」と発言した。
なお、ウクライナのシビハ新外相は9月10日、日本の上川外相と電話会談を行い、日本のこれまでの支援につき謝意を伝えるとともに、ロシアの犯罪責任を確実なものとする上でのICCの重要性を確認していた。
ウクライナのティーヒー外務報道官は2日、「モンゴル政府がICCの強制力ある逮捕状を執行しなかったことは、ICCと国際刑事司法システムへの深刻な打撃である」と発言している。
ICCは2023年3月17日、ロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領と同国のマリヤ・リヴォヴァ・ベロヴァ児童問題露大統領全権の逮捕状を発付していた。