フェイスブック等、ロシア国営プロパガンダメディアを完全に遮断
ソーシャルメディア「フェイスブック」を運営するメタ社は、ロシアのプロパガンダを拡散する「RT」「ロシアの今日」といったメディアを同社のソーシャルメディア上で完全に遮断する決定を下した。
ロイター通信がメタ社の16日付発表を報じた。
公開されたメタの声明には、「私たちは、慎重に検討した結果、ロシア国営メディアに対する継続的取り締まりを拡大した。『ロシアの今日(ロシヤ・セヴォドニャ)』『RT』、その他関連団体は、外国の干渉活動によって今後グローバルに私たちのアプリから禁止される」と書かれている。
また声明によれば、これらロシアのプロパガンダメディアのページは、今後数日以内でインスタグラム、ワッツアップ、スレッドといった同社のプラットフォームから遮断され始めるという。
ロイターは、「この禁止措置は、世界最大のソーシャルメディア企業によるロシア国営メディアに対する行動の急激なエスカレーションである。同社は、数年前から広告掲載の禁止やそれらメディアの投稿のリーチ減少などというより限定的な措置をとっていた」と伝えた。
これに先立ち、米国は4日、米国選挙への介入に関与するロシア国民とロシアのプロパガンダ「メディア」に対する制裁を発動していた。その際、米国務省は正式に、「ロシアの今日(ロシア・セヴォードニャ)」とその子会社「リア・ノーヴォスチ」「TVノーヴォスチ」「Ruptly」「スプートニク」を、ロシア政府が実質的にコントロールしている外国ミッションと認定したと報告していた。
写真:SHUTTERSTOCK / FIFG