日本外務省、岸田・ゼレンスキー会談を公表 日宇情報保護協定は実質合意
日本の岸田首相は23日、ウクライナのゼレンシキー大統領と会談した際に、日本・ウクライナ情報保護協定が実質合意に至ったことを歓迎した。
外務省公式ウェブサイトに会談の詳細が掲載された。
発表によれば、岸田首相は米国訪問時にゼレンシキー大統領と約30分間会談した。
ゼレンスキー大統領は、岸田総理大臣の強いリーダーシップによるウクライナへの支援、昨年3月の岸田総理のキーウ訪問による二国間関係の強化、広島サミットへの同大統領の参加などに対する謝意を伝えた。これに対して、岸田首相は、ロシアによる侵略が始まった2年半前、「今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない」という強い危機感の下、この国際秩序の根幹を揺るがす暴挙に対して断固として立ち向かうことを決意したとし、日本は引き続きウクライナ支援を全力で進めていくと伝えた。
また、岸田氏は、今年2月の日宇経済復興推進会議の成果について着実にフォローアップを行っていると説明し、今年10月にJETROキーウ事務所が開設される予定だと伝えた。さらに岸田氏は、日本・ウクライナ情報保護協定が実質合意に至ったことを歓迎した。
ゼレンシキー氏は、昨年G7議長国として厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を主導した岸田氏の貢献、日本による復旧・復興を含む様々な支援に対して謝意を伝えた。また、ゼレンシキー氏は、現在の情勢やウクライナの取組などを説明した。
これに先立ち、ウクルインフォルムは、ゼレンシキー氏が、同会談時に、岸田氏に対して、日本の財政支援、人道支援、多くの技術プロジェクト、ならびに「平和サミット」と「平和の公式」への支持につき謝意を伝えたことを報じている。ゼレンシキー大統領は同会談時、岸田首相に対してヤロスラウ賢公勲章第1級を手交している。
写真:日本内閣広報室(外務省のXアカウント)