ウクライナはどんな領土的譲歩へも向かわない=シビハ宇外相
ウクライナのシビハ外相は1日、ウクライナはどんな領土的譲歩へも向かわないと発言した。
ウクライナ外務省広報室がシビハ外相の発言を伝えた。
外務省は、シビハ氏が「ウクライナについてウクライナ抜きでは何も(編集注:議論しない/決定しない)の原則は不変であり、ウクライナは自らの領土一体性や主権に関してどのような譲歩にも向かわない」と発言したと伝えている。
シビハ氏は、同発言をワルシャワ安全保障フォーラムへ出席した際に行ったという。
その際同氏は、「領土的譲歩ではなく、ロシアの完全な責任とウクライナのクリミアを含む領土一体性と主権の回復だ。そうでなければ、それは戦争の先延ばしとなる。欧州は、グレーゾーンや凍結された紛争を抱え込むことはできない」と発言した。
また同氏は、ゼレンシキー大統領が提示している「勝利計画」について、それは「平和の公式」の代わりではなく、「平和の公式」の実現を促進する道具だと発言した。同氏はその際、「平和の公式」はウクライナと欧州大陸のための包括的で公正で永続する平和を達成する代替のきかない唯一の道筋であり続けていると説明した。
その他同氏は、イベントにて、ロシアのいわゆる「レッドライン」が幻想であることを指摘し、エスカレーションの恐怖を克服するように呼びかけた。同氏はそして、クルスク作戦の成功後、ウクライナは「レッドライン」のロシア神話を最終的に打ち砕いたと指摘した。
さらに同氏は、同盟国に対して、共通の戦略的目的である、公正かつ永続する平和の達成のためにウクライナのように勇敢になるよう呼びかけた。
これに先立ち、ウクライナのティーヒー外務報道官は1日、英フィナンシャル・タイムズの記事におけるウクライナ外相が国連総会の会場内でのプライベートな会談で和平達成のために領土面での譲歩に関する協議していたとする関係者発言を元にした記事を否定していた。