ウクライナ外務省、ウクライナにロシアへ領土面で譲歩する用意があるとの報道を否定

ウクライナ外務省は10日、あたかもウクライナに主権と領土一体性の面でロシアに譲歩する用意があるかのような、複数の外国報道機関の報道を否定した。

外務省がコメントを発出した

外務省は、「私たちは、そのような譲歩は受け入れられないと強調している。類似の主張は、侵略者に弱さの証として受け止められるだけであり、侵略者に侵略成功や、最後通牒と脅迫の効果への不当な希望を与えるだけである。ウクライナのための包括的で公正で永続的な平和の回復への唯一現実的な道筋は、これまでもこれからも、国連憲章への尊重とウクライナの国際的に認められた国境内での領土一体性の完全回復の絶対的必要性にもとづいた『平和の公式』である」と訴えた。

また同省は、スイスでの第1回「平和サミット」の成功の後、すでに「平和の公式」の項目ごとのエネルギー安全保障、食料安全保障、正義の回復を扱うテーマ別会合が開催されてきており、近々その他の項目の会合も開催予定だと伝えた。

そして同省は、「『ウクライナに関してウクライナ抜きでは何も合意しない』という原則と、国際法と国連継承への尊重の絶対的必要性は、必然かつ皆にとって不変のままである。ウクライナは、それに反するイニシアティブはいかなるものも受け入れない」と強調した。

なお、ウクライナのゼレンシキー大統領は10日、ウクライナは西側同盟による安全の保証と引き換えの停戦の可能性は検討していないと発言していた