ウクライナの自由と主権を巡る戦いは2022年ではなく、10年前にクリミア違法併合で始まった=トルコ政治家

トルコのボズダグ議会副議長は24日、同国はウクライナにクリミアを含む国際的に認められた国境内での主権と領土一体性の回復のためにあらゆる可能な支援を与え続けていくとしつつ、他方で戦争の終結は、戦場ではなく、外交の場で見つけられるべきだとの見方を示した。

ボズダグ・トルコ議会議長がリガで開催されている第3回クリミア・プラットフォーム議会サミットでのスピーチの際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ボズダグ氏は、ウクライナの自由と主権を巡る戦いは2022年2月に始まったのではなく、10年前にロシアによるクリミアの違法併合の試みによって始まったのだと指摘した。また同氏は、トルコは、クリミア問題を世界の国々の議題における優先課題にすることを望んでいるために、クリミア・プラットフォームに参加していると強調した。

また同氏は、「ウクライナは自らの道を切り開き、凄惨な戦争で自衛している。それでも、私たちは、外交的な道を進まねばならず、国際法を遵守せねばならない。私たちは、この紛争終結を目的とする戦略的なビジョン、その解決は、戦場ではなく、外交の場で見つけられねばならないと確信している」と発言した。

同氏はさらに、トルコはウクライナがクリミアを含む国際的に認められた国境内の主権と領土一体性を回復するためにあらゆる可能な支援を提供し続けていくと明言した。

そして同氏は、「私たちは、この戦いにおいてウクライナを支援するためにあらゆる努力を動員している。私たちはまた、ウクライナの復興を支援する準備があることも表明している」と発言した。

なお、24日、リガにて第3回クリミア・プラットフォーム議会サミットが開催された。約同イベントには、約50か国の代表団と6つの国際議員総会代表団が参加している。