クレムリンにとってロシアを支持しない者は皆ナチ=アルゼンチン議員

アルゼンチン議会のリリア・レモイネ議員(与党「LLA」所属)は、ロシアのプロパガンダは、南米を含む外国の聴衆を対象にして、ウクライナ人を「ナチ」と形容しているが、クレムリンにとってロシアを支持していない者は皆ナチスなのだと指摘した。

レモイネ議員がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した(リンク先はウクライナ語)。

レモイネ議員は、「ロシア人が他の国に対して話していることは全て、大嘘である。多分、あなた方は、彼らが国外でウクライナについて何を話しているかよく知っているであろう。大体、あなた方は存在しなかった国だと言われている。さらに彼らは、ウクライナ人は皆ナチだと主張している。しかし、実際のところ、クレムリンにとっては、ロシアを支持していない者は全員ナチなのだ」と発言した。

同氏はまた、ロシア人は自分たちを「善良な人」のように見せようとしているとしつつ、「しかし、事実を見れば、それは非常に多くの理由から不可能である」と指摘した。その際同氏は、ウクライナ政権にナチがいるというロシアのナラティブのナンセンスさを示す例として、ウクライナ中部の毎年ユダヤ教ハシド派教徒が集まり都市ウーマニへの訪問のことを語った。

同氏は、「どれだけ多くのユダヤ人がウーマニを訪れているか考えれば良い。しかし、ロシアはそれでも、ウクライナはナチの国だと言い張るのだ! どうすればそんなことがあり得ようか? さらには、あなた方の大統領はユダヤ出自を有しているのだ」と指摘した。