ドイツは米国のウクライナ支援が縮小しないように活動していく=独政治家

ドイツ政府のミハエル・ゲオルグ・リンク大西洋間調整官は6日、ドイツは、米国の対ウクライナ支援が縮小しないように、米政権と一緒に活動していくと発言した。

リンク大西洋間調整官(自由民主党)がウクルインフォルムにコメントした。

リンク氏は、「米国によるロシアの侵略に対抗するウクライナの防衛支援は、絶対的に中心的で、極めて重要な意味を持っている。そのため、私たちは、同盟国、友人として、米国からのその支援が継続するよう、縮小しないように一緒に活動していかねばならない。それは決定的な意味を持っている」と発言した。

また同氏は、米新政権がウクライナ支援を拒否した場合、欧州がそのギャップを迅速に埋めることはできないだろうとしつつ、しかし、状況が急速にそのように展開するとは思っていないとも発言した。

その際同氏は、「私たちが、ウクライナが生き延びられるように、同国が必要とするもの全てを提供せねばならず、迅速に提供せねばならないことを理解することが非常に重要だ。なぜなら、もしウクライナでロシアが勝てば、それは最終的には中国も勝つことになるからだ」と発言した。そして同氏は、それは中国を現在の主要な挑戦だとみなしている米国の批評家たちにとって、大きな根拠となるはずだと指摘した。

さらに同氏は、欧州諸国は自分たちで、北大西洋条約機構(NATO)において「負担の分担」の観点でより多くのことをせねばならないとし、なぜならロシアの対ウクライナ侵攻は地政学的情勢を変えたのであり、国防費の増額を含む、政策の変更が必要となったからだと述べた。同氏は、ドイツは、史上初めて、国防費をGDPの2%まで増やしたことを喚起した。