ゼレンシキー宇大統領、ブラジルと中国の和平計画につき「戦争終結を近づけない一般化された内容」

ウクライナのゼレンシキー大統領は22日、ブラジルと中国の和平計画は戦争の終結を近づけるようなものではない、非常に一般化された内容だと発言した。

ダボス訪問中のゼレンシキー大統領が世界経済フォーラムの国際メディア会議の代表者との会合時に発言した

ゼレンシキー氏は、「私たちは、私たち皆が1つの席に着けるように、全ての国を総合的ビジョンに繋げたいと強く思っていたのだが、しかし、ブラジルは自分のイニシアティブを持ちたがったし、中国も自分のを持ちたがった。アフリカ大陸には自分のイニシアティブがあったし、アラブ諸国や中東諸国にも独自の見方があった。(編集注:そうすると)皆が、戦争の終結に私たちを一歩も近づけることのない1000の見方を持つことになるのだ。ブラジルは中国と一緒に非常に一般化された内容のものを持っており、それもまた戦争の終結に私たちを近づけていない」と指摘した。

その際同氏は、これに対してウクライナは公正な戦争終結のための文書の基盤を作り出した年、それが「平和の公式」と、ウクライナを強くする内容の「勝利計画」だと伝えた。また同氏は、スイスにて第1回「平和サミット」が開催されて、約100の国が出席したことを喚起した。

そして同氏は、「(編集注:「平和の公式」には)1つ1つの項目に、ウクライナにとっての戦争の公正な終結とは何かについてのビジョンがあるのだ。私は、私たちがその『公式』に沿って項目全てにしたがって戦争を終結させられるかどうかはわからない。おそらく、トランプ氏には、自らのアプローチ、自らの提案が出てくるだろうが、しかし、公正さの含まれる重要な文書があるのだ。私は、私たちがその文書を用いて、それを踏まえていくことを望んでいる」と発言した。