「独裁者には絶対にならない」=ゼレンシキー宇大統領、選挙は戒厳令解除後に行われると発言
ウクライナのゼレンシキー大統領は23日、独裁者になるつもりはないし、10年間政権に居座るつもりもないとしつつ、選挙は戒厳令が解除されてから行われると発言した。
ゼレンシキー大統領がキーウで開催されているフォーラム「ウクライナ 2025年」の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
記者から、トランプ米大統領がゼレンシキー氏を「独裁者」と呼んだことにつき質問されると、ゼレンシキー氏は、「そこに感情の余地はない。なぜなら、私は現米大統領政権との間でプラグマティックなアプローチをとっており、そのように続けていくからだ。しかし、当然、私はトランプ大統領から私に向けられたその言葉を、控え目に言っても、賞賛だとは言わない。(中略)『独裁者』という言葉に傷付くのは、独裁者だ」と返答した。
同氏は同時に、「独裁者には絶対にならない。興味がない」と発言した。
さらに同氏は、自身を73%の国民に合法的に選出された大統領であると形容した。また同氏は、最高会議の議員も自身が任命したのではなく、国民が選出したのだと発言した。
そして同氏は、「戒厳令が終われば選挙が生じる。そして、人々は自らの選択を行う。そう、私は10年も政権にいるつもりはない。しかし、プーチンに、ウクライナ領内の政権に就かせることを許してはならない」と発言した。
同氏はその他、「トランプ大統領にとって、彼について米国民が今何を思っているかが重要であるのと同様に」、自身にとってはウクライナ国民の意見が確かに重要だと指摘した。