中国に武器を提供する準備があるなら、私たちには対話の用意がある=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は23日、中国はウクライナに対してロシアを止めるための様々な手段で支援が可能だと述べ、例えば、中国に武器を提供する準備があるなら、ウクライナには対話の用意があると発言した。

ゼレンシキー大統領がキーウで開催されているフォーラム「ウクライナ 2025年」の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「何よりも、私は、中国が欧州、EUに、経済的な意味で大きな関心を抱いていると思っている。私は、その点で中国は、プーチンを止める様々な可能性で私たちを助け、私たちの領土一体性への尊重を確保できると思っている。そのためには、私たちには武器が必要だ。私たちは、中国に武器を頼んだことは一度もない。なぜなら、私たちは返事を知っているからだ。私は、中国がその点で私たちを助けることができるなら、それは可能だと思っている。彼らに一定の役割を担うことに関心がある場合、私たちはそれについて話す用意がある」と発言した。

さらに同氏は、中国が安全の保証の提供に参加する場合には、中国がウクライナの復興に参加する可能性は排除されないと発言した。その際同氏は、復興は戦後生じるものであり、大型の投資を必要とすると強調した。

そして同氏は、「優先されるのは、ウクライナ商業界と私たちに安全の保証を提供する全ての国だ。私は、私たちのパートナー国に関しては、それが公正だろうと思っている。つまり、彼らは私たちに安全の保証を提供し、私たちは彼らにビジネスの機会を与えるというわけだ」と発言した。

さらに同氏は、「私は、私たちが中国との間の経済関係を持つことができると思っているし、私たちはそれを『平和の公式』の時にも『(平和)サミット』の時にも常に話してきたと思うし、中国は必ずプレゼンスを持つべきで、特に、ウクライナの領土一体性と主権に関する問題が協議される時にはそうだと思う。そして、彼らがその問題、その項目、パートナーとの関係、あるいは、ロシアにウクライナの領土一体性を認めさせる時に私たちを助けることができるなら、どうしてそれを断る必要があろうか? 私たちは、あれやこれやのパートナー、あれやこれやの支援を放棄することはできない。なぜなら、私たちは戦時下にあるからだ。しかし、中国から、彼らに何かの準備があるというような、真剣なシグナルはない」と発言した。

記者から、例えば中国がロシアから距離を取り始めた場合に、中国がウクライナにとっての代わりの「飛行場」になる可能性はあるか、と質問されると、ゼレンシキー氏は、自身は最後まで戦うことに慣れていると発言し、「だから、私は、プランBについて考えたり、それについて声に出して話したりしたくない。そうではなく、米国を失わないことに集中したいのだ。しかし、私たちは、正直に言えば、欧州とも一緒であると話している。現在、欧州の真剣な国々はすでに、挑戦がある場合に備えて、支援の増加のフォーマットについて考えている」と指摘した。