ルビオ米国務長官、露宇戦争の停戦が「数日以内に」生じる可能性に言及
米国のルビオ国務長官は12日、ロシアが同意した場合に、ロシア・ウクライナ戦争の停戦が「数日以内に」生じる可能性への期待を表明した。
ルビオ国務長官がサウジアラビアからG7外相会合の開かれるカナダへと向かう途中にアイルランドに立ち寄った際、記者団に対して発言した。ニューヨークタイムズが報じた。
ルビオ氏は、「私たちが望んでいるのは、世界が数日後に次のようになっていることだ。どちらも互いに攻撃しない。ロケットもミサイルも銃弾も、何も、火砲もなしだ。銃撃が止まり、戦闘が止まり、交渉が始まることだ」と発言した。
また同氏は、G7外相会合での自身の主要な目的の1つはG7が和平交渉を奨励することで一致することだと発言した。
また同氏は、G7会合の総括として、「米国は、このプロセスを前進させて、世界のために良いことを行ったのであり、今後私たち皆が、ロシアの返事を待ち望みつつ、人々が死ななくなり、銃弾が飛ばなくなり、恒常的な平和の模索プロセスが始まるようにすべく、あらゆる対立の停止を検討するよう強く呼びかける」という声明が出たら「完璧だ」と発言した。
その他同氏は、ウクライナ政権幹部は、どのような交渉においても、捕虜交換、ロシアがさらったウクライナ児童の解放、人道支援といった複数の問題の解決を望んでいると伝えた。
記者から、ウクライナによる安全の保証に関する要請についての米国の立場を聞かれると、ルビオ氏は、「抑止部分がその一部とならなければ、永続的な平和を得ることはできない」と述べた。その際同氏は、米国とウクライナの間の鉱物資源合意はウクライナを豊かにすることには役立つが、ロシアの侵略に対する抑止にはならないと指摘した。
加えて同氏は、欧州諸国によるウクライナの安全を保証するという約束もまた、和平交渉の一部となるとしつつ、他方で、それらの国々が交渉に積極的に関わるのがいつになるかは不明だとも指摘した。
同氏はまた、「私は、ロシアとのどのような交渉においても、もし私たちがそのような交渉に到達すればだが、彼らは、欧州により彼らに科された制裁問題を提起すると予想している。よって、私は、欧州の制裁問題はテーブルの上に置かれる。凍結資産などがどうなるかは言うまでもない」と発言した。
写真:大統領府