クリミアにて、拘束されたウクライナ海軍軍人への支援募集中
クリミア在住の活動家達は、ロシアに拘束され、一部は既に拘置所に収容されているウクライナの海軍軍人達のために支援が集められている。
28日、クリミア・タタール民族代表機関「メジュリス」の副代表であり、クリミア在住のナリマン・ジェリャリ氏がフェイスブックで報告した。
ジェリャリ副代表は、フェイスブック上で、「クリミア在住者で、拘束された海軍軍人を助けたいと思うものは、このQIWI(編集注:ロシアの電子送金システム)に送って欲しい。このQIWIアカウントは、私の名前でオープンにしてある」と書き込んだ。
同副代表は、拘束される軍人達が必要としている物品のリストと呼びかけの動画を公開した。動画内で、ジェリャリ副代表は、「これら軍人の家族は遠方におり、彼らのそばにいることができない。そのため、支援、支持は私たちの義務である。ご存知のとおり、拘置所には最低限の必要なものしかない。しかし、彼ら軍人は軍服・軍靴のままで拘束された。そのような格好で過ごすのは困難である」と述べた。
その後、同副代表は、既に人々からの最初の支援品を受け取ったとし、「20足のサンダルと歯ブラシと歯磨き粉を持ってきてくれた」と伝えた。
また、大陸側ウクライナでもこれら軍人のための募金が行われていることを、クリミア出身ジャーナリストのオスマン・パシャイェウ氏が伝えた。
パシャイェウ氏は、「11月28日時点の報告をする。12万8297フリヴニャ(編集注:約52万円)集まった。報告書は35枚に及ぶ。見て欲しい。振込みの際には、しばしば人々は『海兵達へ』と書き込んでいる」
11月25日、ロシア連邦の国境警備船が、オデーサからマリウポリへ向かっていたウクライナの艦船3隻に対し激突や砲撃などの攻撃的行為をとった。その後、ロシア特殊任務部隊がこの3隻(ベルジャンシク、ニコポリ、ヤニ・カプ)をだ捕した。ウクライナ海軍の情報では、この3隻に乗っていた24名のウクライナ軍人全てが拘束された。現時点で15名に逮捕の決定が下されている。