トモス概要:全地総主教庁は、ウクライナ正教会に全ての独立の権利を付与
コンスタンティノープル総主教庁は、ウクライナ正教会の独立教会に必要な特権と主権を付与した。
5日、アンドリー・シビハ駐トルコ・ウクライナ大使がツイッター上で公開した、ウクライナ正教会独立に関するトモス(正教会の交付文書)に書かれている。
トモスには、「私たちは、(ウクライナ正教会に)独立教会にとっての然るべき特権とあらゆる主権を付与する」と書かれており、これ以降、キーウ(キエフ)と全ウクライナの府主教であるエピファニー首座主教が、ウクライナ正教会の頂点として敬意を受けることになると記されている。
また、教会内部のことについては、キーウと全ウクライナ府主教と聖会議が、正教会の教会法にのっとった形で審議、判断、決定していくことになると書かれている。
また、教会法にのっとり、聖会議の投票で、2、3の異なる見解が示された場合でも、多数の決定が効力を持つことになると強調された。
また、全ての聖職者に、ヴァルソロメオス全地総主教に対して、決定への不服を訴える権利があるとし、その場合、全地総主教には異論の余地のない決定を採択する教会法上の責任があると記されている。