マレーシア航空機撃墜被害者の親族たち、マレーシア政府の露関与を疑う発言を批判
マレーシア航空機MH17撃墜事件被害者の親族たちが、マレーシアのマハティール首相が同事件へのロシア連邦の関与に疑問を呈す発言をしたことを批判している。
12日、MH17の犠牲者親族たち43名のうち31名が声明を発表した。オランダのNOSが報じた。
報道には、「MH17事件のマレーシアの犠牲者の親族たちは、首相と閣僚の事件捜査に関する発言に不満を抱いている。彼らは、その不満を本日発表した声明にて表明した」と書かれている。
マレーシアのマハティール首相は、これまで繰り返し、MH17事件へのロシアの関与に疑問を呈してきた。同首相は、オランダ率いる国際共同捜査チーム(JIT)の客観性に対する疑問があると述べるとともに、ロシアが本件に責任を負っていることの説得力ある証拠がないとも発言してきた。
親族たちは、「これらの発言は、失望と深い悲しみを呼び起こした」と強調した。
なお、これまでにも、同様の批判をオランダ在住のMH17事件被害者親族が表明している。彼らは、マハティール首相に対して、ロシアの事件関与に対する疑問につき、説明を要求している。親族たちは、「マハティール・マレーシア首相は、事実と事件被害者の利益を無視している」と強調している。
また、オランダ政府もまた、マハティール首相に対して、関連発言に対する説明を要求している。