正教会のコンスタンティノープル全地総主教はマリウポリ防衛者のために祈ってくれる=アゾフ連隊隊員配偶者

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ヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル全地総主教は、今後ウクライナ東部マリウポリの防衛戦に参加していたウクライナ軍人たちの安全と帰還を祈っていく。

マリウポリ防衛戦に参加し、最近同市の製鉄工場「アゾフスタリ」から脱出しロシア側に投降した、アゾフ連隊の隊員の1人の配偶者であるナタリヤさんがイスタンブルでのコンスタンティノープル全地総主教との会談後に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ナタリヤさんは、「全地総主教のもとを訪れ、典礼に参加し、聖餐に招待され、私たちの軍人たちの健康のためにろうそくを立てた。(中略)彼の導きで、私たちはマリウポリ防衛者の名前のリストを彼に渡した。彼は今後、彼らのために個人的に祈りを捧げていく」と発言した。

またナタリヤさんは、コンスタンティノープル全地総主教は、常に祈りを捧げていると明言し、近々状況は変わり、マリウポリ防衛者は生きて家に戻ってくるだろうと発言したと伝えた。

なお、マリウポリ防衛者の配偶者たちは、現在トルコを訪問しており、トルコ大統領補佐官や同国与党幹部と会談し、エルドアン大統領への書簡を渡している。

80日間以上にわたりマリウポリ防衛戦に参加し、その後数週間にわたり製鉄工場「アゾフスタリ」にて籠城していたウクライナ軍人たちは、5月16日にロシア側に投降(編集注:ウクライナ側は避難作戦と呼んでいる)を開始。現在、彼らはロシア支配地域にて拘束されていると見られている。ウクライナ政権は、避難作戦は継続しており、彼らは今後被拘束者交換で帰還するとしているが、同プロセスの詳細は明かしていない。