「私たちは敵が期待していたよりも何倍も長く耐えてきた」=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領が31日夜の動画メッセージにて発言した。
ゼレンシキー氏は、「私たちは、敵が期待していたより何倍も長く耐えてきた。彼らは、3日あるいは5日(編集注:で陥落できる)と話していた。彼らは、それで私たちの国を制圧するには十分だと思っていた。しかし、もう36日だ。そして、私たちは耐えている。私たちは今後も戦っていく、最後まで。力の続くまで。可能性がある限り」と発言した。
また同氏は、ウクライナ国民一人一人が、ウクライナの町がロシア軍から解放されたというニュースを読むのは非常に嬉しいことだろうと述べ、それは、ウクライナ軍、国家警察、国家警護隊、情報機関のおかげであるとした上で、防衛に携わる人々への謝意を表明した。
同氏はさらに、キーウ(キエフ)北部、チェルニヒウ方面、スーミ州では、ロシア占領軍の追放が続いており、敵は、3月上旬と異なり、もはや集中的な戦闘を行えないと認識していると指摘した。
同時に同氏は、「しかし、私たちもまた、ロシア軍にとってそれが戦術の一部であることを認識せねばならない。全てのことはそれほど単純ではない。私たちは、彼らの思考を知っている。彼らが計画をしており、何をしているかを把握している。彼らが私たちが彼らと戦っているその方面から去っているのは、別の重要な方面に集中するためであることはわかっている。その方面では、私たちに大きな困難が生じる可能性はある」と補足した。
その上で同氏は、現在重要なのは感情面での「抑制」だとし、「私たち皆が同じように勝利を望んでいる。皆同じだ! しかし、この先戦いが続く。まだ非常に困難な道を進まねばならない」と指摘した。
なお、ウクライナでは、2月24日からロシア軍による全面的侵略が続いている。