「プーチンには5月9日までにロシアの勝利で戦争を終わらせる課題がある」=宇安保会議書記
ウクルインフォルム
ダニーロウ・ウクライナ安全保障国防会議(NSDC)書記は1日、チェルニヒウ州とキーウ(キエフ)州からのロシア軍の撤退に関する報告にウクライナ社会は騙されるべきではないとし、プーチン露大統領はウクライナを破滅させ、5月9日の戦勝記念日までに戦争を集結させる願望を諦めていないと指摘した。
ダニーロウ氏が公共放送局の番組出演時に、記者からチェルニヒウ州とキーウ州からのロシア軍の撤退に関してコメントを求められた際に発言した。
ダニーロウ氏は、「プーチンは、私たちの国家の破滅に関する問題を放棄していない。彼は今、私たちの国に攻撃を加え続けるべく、自らの軍を再編しているだけだ。私は、皆に呼びかけたい。今日の時点では、誰かが自発的にそこ(編集注:自治体)を去ったというようなことで喜ばないでくれ。それは、私たちが町を一つ一つ解放しているのであり、私たちの軍、ウクライナ軍の仕事である。その解放の一つ一つの後ろには、私たちの国を守る人々の死があるのだ」と強調した。
同氏はまた、現在ロシア侵略軍は自らの兵力を再編しており、5月9日(戦勝記念日)までにウクライナを「解放」するべく、さらなる侵攻を予定していると発言した。同氏は、「私たちは、彼らに5月9日という聖なる日があることを覚えている。5月9日までにプーチンは、この戦争を戦勝パレードでもって終わらせるという課題を据えている。私たちは、今後さらに非常に多くの戦闘があることを理解せねばならず、自ら国を守らなければならず、私は、誰にも気を抜くことをおすすめしない」と発言した。
さらに同氏は、今日の時点の状況は、喜ばしいようなものではないと強調した。
なお、ウクライナでは、2月24日からロシアによる全面的侵略戦争が続いている。