ロシア軍がルハンシク州病院を砲撃、1名死亡 その他各地情勢
ハイダイ・ルハンシク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて伝えた。
ハイダイ氏は、「彼らは負傷者を殺したいようである。ロシア・ファシストたちは、シェヴェロドネツィクの病院を砲撃した。女性が1名死亡した。同州に残っている機能している病院は二つだけ、シェヴェロドネツィクとリシチャンシクだけである。今日、オークたちは意図的に州中央の医療施設を攻撃した。ロシア人たちは、病院が空っぽではないこと、様々な容体の患者が医師とともにいることを知っていた。そして、それは彼らを踏みとどまらせなかったのだ。実質的に、オークたちは、負傷している者を攻撃し、地元の人々を助けている医師たちを殺したがっているのと同じだ」と書き込んだ。
同氏はまた、病院の破壊は決定的であり、複数の階が破壊されたと伝えた。同時に、病院は引き続き民間人の命を救っていくと伝えた。
またハイダイ氏は、同日、前夜のルハンシク州プリヴィッリャ市への砲撃により、民間住宅の庭にロシア軍の砲弾が着弾し、68際の男性が即死したと伝えた。
さらに同氏は、ロシアは、リシチャンシクの学校の一つも砲撃したが、人々は地下に隠れていたため、犠牲者は出なかったと報告した。
東部ハルキウ州のシニェフボウ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、過去24時間でロシア軍の砲撃により民間人が3名死亡、15名負傷したと報告した。
シニェフボウ氏は、「ロシア人は、ハルキウ市と州の住民居住区への火砲、迫撃砲の砲撃を続けている。ハルキウ市では、本日未明、(ハルキウ市内)キーウ地区の9階建ての建物含む住宅に複数の砲弾が着弾、過去24時間では、サルチウカ、ピウニチナ・サルチウカ、オレシーウカに着弾があった。(ハルキウ州)ゾロチウ、デルハチ、チュフイウで攻撃が続いている。概して、ハルキウ市と諸地区で負傷者15名、死者3名が出ている」と報告した。
同時に同氏は、26日にハルキウ市サルチウカにて白リン弾が使われたとの情報とハルキウ上空に敵の航空機(無人機含む)が飛んでいたという情報は「確認されていない」と述べ、否定した。
また同氏は、イジューム方面の戦闘が続いており、敵が損耗を出していると伝えた。
北部チェルニヒウの州検察は26日、フェイスブック・アカウントにて、ロシア軍の同州への侵攻・占領により、民間人432人の死亡と609人の負傷が確認されていると伝えた。
デニーソヴァ最高会議(国会)人権問題全権は26日、現在判明しているロシア軍がウクライナ領からロシア領へ拉致した孤児は900人に上ると報告した。公共放送局がデニーソヴァ氏のインタビュー動画を公開した。
デニーソヴァ氏は、2月23日以前の時点で、ドネツィク・ルハンシク両州一部占領地域(ロシア武装集団支配地域)からロシア領へ移送された孤児の事例が1100件以上確認されていたが、2月24日以降にさらに900件増え、合計2000件以上となっていると報告した。
さらにデニーソヴァ氏は、2月24日以降、ウクライナでは、1万6000人以上の人が行方不明となっているとし、その内2000名が軍人、残りが民間人だと伝えた。さらに、民間人行方不明者の4分の1はマリウポリ市民だと指摘した。