米CNN、ロシア兵によるウクライナ民間人2名銃撃の動画を公開
12日、CNNが報じた。
CNNは、「2名の民間人は、心ない銃撃を受けた後に死亡した。それは、民間人の攻撃を禁止するいわゆる戦争のルールに反している」と伝えている。
記者たちは、殺害された2名を特定したとし、一人は自動車ショールームの経営者であり、名前の公開は親族が断ったという。もう一人は、警備員のレオニード・プリャツ氏。
動画では、2名の民間のウクライナ人がまず、施設内に侵入しようとしていたロシア兵と話をする。その数分後、二人が兵たちから離れて店の敷地の奥へ戻ろうとしたところ、ロシア兵が二人を背後から銃撃する場面が見られる。
この監視カメラの映像のは、3月のロシア軍がキーウ制圧の試みの頃のものだという。当時、キーウへと繋がる主要幹線では、激しい戦闘が起こり、ウクライナ軍はロシアの軍人や戦車に対抗して戦闘していた。
報道では、「しかし、3月16日の自動車ショールーム近くで起きたことは、軍人同士の戦いではないし、軍人と武器を持った民間人の間の衝突でもない。それは、2名の武器を持たない人に対する卑怯で冷血な殺人なのだ」と説明されている。
銃撃の後、5名のロシア兵が施設内に入り、略奪を始めている。その後、警備員はまだ生きており、動画では彼が何とか歩いて控え室に戻り、携帯電話で助けを求める。それを受けて、ウクライナの志願兵たちは、ロシア兵と戦闘した後に、現場に到着する。その時、男性はまだ生きていたというが、しかしその後亡くなったという。
CNNは、この動画を元に検察が戦争犯罪としての殺人の捜査を行っていると伝えた。
なお、2月24日以降、ウクライナではロシアによる全面的侵略を受けている。キーウ州、チェルニヒウ州、スーミ州の一部地域は、1か月以上にわたり、ロシア軍による占領下に置かれていた。これら3州の被占領地は、4月上旬には解放されている。