米国のレンドリース法はまだ使用されていない=ウクライナ安保会議書記
ウクルインフォルム
ウクライナのダニーロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は、ウクライナへの武器供与を促進するために採択された「レンドリース法」はまだ利用されていないと指摘した。
ダニーロウ氏がウクライナのニュースサイト「リーガ」へのインタビュー時に発言した。
ダニーロウ氏は、「それには手続きがある。レンドリースはまだ始まっていない。しかし、レンドリース法採択は私たちにとって非常に肯定的な決定だ。そして、レンドリースは利用される。時間の問題だ」と発言した。
同氏はまた、レンドリースは7〜9月に始まる可能性があるとし、考慮しなければいけない要因が非常に多いと指摘した。
そして同氏は、「世界がそれほど大きくないことを理解しなければならない。どこの国の誰のところに何があるかは皆が知っている。武器のありか、製造機材のありか、砲弾のありかもだ。今日、ソ連型の122ミリ、155ミリ(編集注:ママ。152ミリ)口径の砲弾はほとんど見つからないことがわかったのだ」と説明した。
同時に同氏は、現在の条件下では私たちは支援を与えてくれている国々に感謝をしなければならないし、そのような国の数はとても多いと指摘した。「非常に多くの国が、私たちに提供している軍事機材について発表しないよう要請している。時間が経ち、私たちの勝利が訪れたら、皆に感謝しよう」と発言した。
さらに同氏は、各国が戦争の展開に関して自分の見方を有しているが、ウクライナにとってはできるだけ早く戦争を勝利で終わらせることが重要だと述べ、「戦争が長引けば長引くほど、西側の受け止め方の温度が下がっていく。国内問題、国内政治、選挙…。彼らは、国内議題へ移っていき、(ウクライナへの)注意は少なくなっていく。戦争からある種の疲れが生じるのだ」と指摘した。
なお、ウクライナでは、2月24日からロシアによる全面的侵略が続いている。