ロシア軍、ウクライナ7州を攻撃=各地情勢
30日8時時点の各州軍行政府の情報をもとにした報告書に書かれている。概要以下のとおり。
ドニプロペトロウシク州(南部):敵は、ニコポリ地区とクリヴィー・リフ地区を砲撃。ニコポリ地区では、敵は夜間に2回、多連装ロケットシステム「グラート」にて砲撃し、ニコポリ市に50発のロケットを放った。1名負傷、22軒の民家、7軒の集合住宅、複数の市当局建物、学校、幼稚園が損傷した。地元自動車会社の自動車が2台炎上。今朝、ロシア軍は、ニコポリを2発のミサイルで攻撃。破壊・犠牲者情報は確認中。クリヴィー・リフ地区ゼレノドリシク共同体を敵は榴弾砲で砲撃。犠牲者・破壊なし。
ニコポリの被害 写真:イェウトゥシェンコ・ニコポリ地区軍行政府長官
ハルキウ州(東部):ロシア軍は、夜間、ハルキウ市ネミシュリャンシキー地区を砲撃。製造所が損傷。犠牲者なし。また、敵は、ハルキウ州ハルキウ地区、イジューム地区、チュフイウ地区。ボホドゥヒウ地区を砲撃。開けた場所、民家、経済施設が炎上。デルハチ共同体の住民1名が負傷。ヴィリヒウカ村にてコンバインが地雷で破壊された。
写真:ヴヤチェスラウ・マジイェウシキー/ウクルインフォルム
写真:国家非常事態庁
ルハンシク州(東部):敵は、軍事施設とインフラへの攻撃に集中。自治体にはガスと電気がない。ウクライナ軍拠点は、衝突ライン全域で砲撃されている。ミサイル4発、榴弾砲15発、迫撃砲3発、多連装ロケットシステム5回、戦車砲3回確認。
ドネツィク州(東部):敵は、アウジーウカ、バフムート、クラスノホリウカ、ミコライウカ、ノヴォフロジウカ、スロヴヤンシク、ヴォウチェ、ヘオフリーウカ、マクシミリヤニウカを空爆、榴弾砲、グラート、ウラガンで攻撃。民間住宅11軒、集合住宅1軒、警察署、市場、食堂が損傷、平原が炎上。過去24時間で、州民3名が死亡、8名が負傷。
写真:国家警察
ミコライウ州(南部):ミコライウ市に対して、夜間と朝、大規模な砲撃あり。おそらく過去5か月で最大の攻撃。砲撃の結果、インフラ施設が複数損傷、具体的には、ホテル、スポーツ施設、教育機関2軒、技術サービスステーション。その他、民家1軒が前回、その他多数の施設に損傷あり。現時点で3名の負傷が判明。着弾地点に複数火災発生。ミコライウ州内では、ベレズネフヴァテ共同体と隣接自治体が砲撃を受け続けている。コンタクト・ライン沿いの村々も敵砲撃を恒常的に受けている。
スーミ州(北部):敵は今朝ミロピッリャ共同体を砲撃。農業施設が炎上。
写真:ジヴィツィキー・スーミ州軍行政府長官
ヘルソン州(南部):昨日、州内では大きな爆発音と火砲砲撃音が聞かれた。州内数百の村にて状況は危機的。道が割れ、民家、学校が破壊され、平原や川に地雷が設置され森で火災が起き、住民が負傷し、殺されている。
その他の州は相対的に平穏だった。