ロシア軍による重要インフラへのミサイル攻撃でウクライナ複数州で停電
ゼレンシキー大統領がツイッター・アカウントにて伝えた。
ゼレンシキー氏は、「ハルキウ州とドネツィク州が完全に停電、ザポリッジャ州とドニプロペトロウシク州とスーミ州が部分的に停電した」と書き込んだ。
また同氏は、ロシアのテロリストは引き続きテロリストであり続けており、重要インフラを攻撃していると述べ、「軍事施設は一切ない。人々から電気と暖房を奪うことだけが目的だ」と強調した。
さらにゼレンシキー大統領は、フェイスブック・アカウントにて、ミサイル着弾によるものと見られる火災の動画を公開した上で、ロシアに対するものと思われるメッセージを書き込んだ。
「あなたたちは今でも私たちが『一つの民』だと思っているのだろうか?
あなたたちは今でも私たちを脅し、壊し、妥協に向かわせられると思っているのだろうか?
あなたたちは、本当に何も理解していないのだろうか?
私たちが何者かを理解していないのか?
私たちが何のために行動しているのか、何について私たちが考えているのかも?
唇を読みたまえ。
ガスがないか、あなたたちがいないかなら、あなたたちがいない方を選ぶ。
光がないか、あなたたちがいないかなら、あなたたちがいない方を選ぶ。
水がないか、あなたたちがいないかなら、あなたたちがいない方を選ぶ。
食べ物がないか、あなたたちがいないかなら、あなたたちがいない方を選ぶ。
寒さ、飢え、闇、渇き。私たちにとって、それはそれほど恐ろしいものでも、致死的なものでもない。あなたたちの「友情と兄弟性」に比べれば。
しかし、歴史は全てをあるべき場所に据えるであろう。
私たちはガスと光と水と食べ物を得る。そして、あなたたちはいないのだ!」
ウクライナ大統領府のキリレンコ副長官は、テレグラム・チャンネルにて、2発の巡航ミサイルがハルキウ州の重要インフラに着弾したと報告した。
キリレンコ氏は、「現在現場では消火隊が活動している。電力関係者が、できるだけ早く病院やその他特別重要施設への電力供給を行えるよう、重要インフラシステムの活動再開に向けて作業している」と書き込んだ。
同氏はまた、ロシア人はウクライナから電気、水、暖房を奪いたがっているのであり、停電はウクライナ全土で生じる可能性があるとと指摘した。
その後、ティモシェンコ氏は、ドニプロペトロウシク州とスーミ州は電力が回復したと報告した。
また、ルニン・ポルタヴァ州軍行政府長官は、同州も電気と水の供給が回復したと伝えた。
ポドリャク大統領府長官顧問は、ツイッター・アカウントにて、「ハルキウ第5火力発電所」をはじめとする重要インフラへの意図的な攻撃は、ロシアのテロリズムの現れだと強調した。同氏はまた、同日のロシアの攻撃は、戦場で自国軍が逃げ出したことへの臆病な反撃なのだと指摘した。
公共放送局「ススピーリネ」は、国家非常事態庁のトリャニク次官が、ハルキウ州のインフラへの攻撃により、少なくとも1名の人物が死亡したと伝えた。
写真:国家非常事態庁(テレグラム)